スペシャルティコーヒー豆 AKAGAWA

メキシコ〜太陽崇拝の国〜

メキシコシティ

成田を発って14時間でメキシコシティに着く。 メキシコシティはラテンアメリカ最大の都市であり、 人口2000万を超える超過密都市で、標高2000m以上に位置し、 空港から出ると車の排気ガスが不完全燃焼している様な臭いがする。

また、この地は紀元前から古代文明が栄えたところであり、 オルメカ文明、トルテカ文明、アステカ文明と栄え、 1521年スペインによって征服され、以後300年にわたるスペインの支配が続いた。

メキシコシティから車で約2時間のところに、 メキシコを代表する古代遺跡ティオティワカン(神々の都)がある。 紀元前200〜紀元後500年頃栄えたが、その興亡の歴史の多くは謎である。 代表的な太陽のピラミットは、高さ64m、一辺の長さ225mで、 頂上には神殿が建っていたと想像され、 太陽が頂上を通過する日の日没と正対するよう設計されており、 太陽崇拝の宗教観を示している。

メキシコの太陽のピラミッド 太陽のピラミッド 高さ64m、一辺の長さ225m

メキシコの大衆料理

<トルティージャ>トウモロコシの粉を薄く円形に焼いて、 そのままパンの様に食べたり、スープに入れたりして食べる。 肉や野菜などをはさんで食べる<タコス>など、 街角の屋台や店頭で肉を焼いている専門店など、 至る所にあり、安く食べれる。

メキシコは昼食(コミーダ)が中心で、 たっぷりと時間をかけてPM2:00〜4:00頃食べる。 夕食(セナ)は簡素にPM9:00〜11:00頃食べるのが一般的である。

また、日本料理店も多く、メキシコシティでは100軒くらいあると言われており、 我々旅行者にも簡単に見つけることが出来る。 大半の日本料理店は日本人をターゲットに商売しているのではなく、 メキシコ人の客がほとんどで、メキシコ人にとって日本料理店で食事をする事がステイタスである。

お酒

メキシコといえば、テキーラが有名で、アルコール度数40〜45度くらいある。 コーヒーの産地を訪れたとき大変寒く、テキーラのお湯割りを飲みたくて、 お湯を注文する。

「ポルファボール アグア」

と言うと、コップに入れた生ぬるいお湯が来る。 もっと沢山熱いヤツをください。

「ポルファボール ムーチョ アグア」

ようやく熱いお湯が来る。 それで我々はテキーラのお湯割りを飲み始めると、 レストランの従業員は不思議そうに見ていた。 よい思い出になり、また「ポルファボール ムーチョ アグア」 と言える日が来るのを楽しみにしている。

コーヒー

メキシコは、世界第5位のコーヒー生産国であり、 ほとんどのコーヒーが、隣りのアメリカに輸出されている。 日本も輸入しているが、メキシココーヒーは、 あまり評価されていない。

当店の一番人気のコアテペックコーヒーは、 メキシコ ベラクルス州コアテペック地方の農家で生産されたコーヒーであり、 その町の名から取ったブランドである。 過去5回訪問しており、1991年に訪問したときは、 ベラクルス州のテレビ、新聞に取り上げられ、 朝ホテルで自分がテレビに映っているのを見て、不思議な気分だった。 また州政府の歓迎パーティなど、日本に対する期待を深く感じた。

カップテストの様子 カップテストを見守るハチャティ氏(右端)(筆者は左端)

2001年に行ったとき、生産農家のオーナー ハチャティ氏は、 私に会うなり、

「セニョール アカガワ、今年のコーヒーはこんなに良く出来た。 是非飲んでくれ。だから良い値で買ってくれ。」

大変コーヒーに対する情熱のある方で、 世界的にコーヒーが安い時に、

「おれの作ったコーヒーは、相場に関係なく、品質で値段を決めてくれ。」

と自信を持つ。 確かに彼が作ったコーヒーは軟らかい酸味とコクがあり、美味しい。 これからもハチャティ氏が良いコーヒーを生産してくれることを期待している。

私は、日本でこのコーヒーが皆さんに楽しんでもらえる様に、 出来るだけ毎日焙煎し、新鮮で香り立つコアテペック コーヒーを販売していきたい。

記:2003年6月

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