スペシャルティコーヒー豆 AKAGAWA

コスタリカ共和国
〜中米の花園 大自然の国〜

サンホセ市内のコーヒー輸出業者のオフィスで サンホセ市内のコーヒー輸出業者のオフィスで

コスタリカ共和国

読者の皆さんはコスタリカの国名は聞いたことはあると思いますが、 いったい何処にあるのか、ほとんどの方がお分かりにならないと思います。 中米と南米の付け根、パナマ運河のあるパナマ国の上に位置します。

日本からの直行便は無く、 アメリカ経由か、成田〜メキシコ〜コスタリカです。 日本との時差は15時間で、1998年に行ったときはメキシコ経由で行き、 21時間後にコスタリカ サンホセ空港に着きました。

コスタリカは他の中米メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア等と全く違い、 先住民族がほとんどいなく、スペイン系を主とする白人とその混血が95%です。 また他の国の様なマヤ族を中心とした古代遺跡も見あたらず、 <中米の花園>と呼ばれ大自然(森を守り)(森を知り)(森を壊さずに活用する)コンセプトがあり、 国土の27%が国立公園などの自然保護区になっています。

また、憲法に(恒久制度としての軍隊は保持しない)非武装永世中立国であり、 中米で最も治安が安定しています。

世界で一番国際空港から近いコーヒー農園

コスタリカの首都サンホセは、コーヒー農園や火山などの山々に囲まれた高原都市で、 国際空港は30分くらいの距離にあり、空港を出るとすぐにコーヒー農園が目に跳び込んで来ます。

年間を通じて軽井沢のような気候でとても快適ですが、 5〜11月の雨期の午後のスコールのすごさには吃驚します。 まるで日本の雨台風の真っ只中にいる状態です。

街並みは<中米のスイス>という呼び名にふさわしく、質素で落ち着いたコロニアル調で、 標高1150mに位置します。

農園主所有のロッジに泊まる 農園主所有のロッジに泊まる(右端が農園主、中央が筆者)

生物の宝庫コスタリカ

現在60ヶ所以上の国立公園と自然保護区があり、 コスタリカの大自然へ、ナチュラリスト達が沢山訪れ、多様なコスタリカの森を歩いています。

パナマとの国境に位置するラ・アミスター国際公園に隣接する、 ラ・アミスタドコーヒー農園を訪問しました。 農園の裏から全て大自然のジャングルで世界の鳥類の5%が生息している国立公園で、山の向こう側はパナマです。 コーヒー収穫時の繁忙期にはパナマから山を越えて労働者が来ます。

農園主所有のロッジに泊まる コーヒーの実が赤くなり始めたラ・アミスタド有機コーヒー農園にて

この農園はジャングルに囲まれ、他の農地とは隔離されており、 完全なる有機栽培でコーヒーを生産しているすばらしい農園です。 農薬を使わず、有機肥料だけで生産している農園は他に沢山ありますが、 ここは世間と隔離されており水、土、空気と全てが自然です。

農園には暗くなってからたどり着いたので解りませんでしたが、 泊まったロッジで水の音と鳥たちの鳴き声で目が覚めました。 余りの静寂の中での水の音で、今日は大雨かと思いベランダに出ると、 目を覆うほどの大自然の緑の海原に驚嘆しました。

日本料理

1991年に行った時、泊まったホテルの道路をはさんだ向かい側に、 スーパー<ヤオハン>があったのには吃驚しました。 当時コスタリカには日本人は100人以下しか住んでいなく、 たくわんや豆腐が売られていました。 ヤオハンの倒産を聞くとコスタリカのたくわんを思い出します。

また、コスタリカには<サクラ>、<富士>の2軒の日本料理店がありますが、 当時、片方はフィリピン人の調理師、片方が日本人でしたが、 なぜかフィリピン人の調理師が作った日本食が美味しく評判でもありました。何故だろう? なぜかこのときメニューにない焼きおにぎりが食べたくなって、 作ってくれるようお願いすると、どうゆう物かと聞かれ、説明するとちゃんと作ってくれました。

中米を旅行するならコスタリカに行って見よう。

原生林の空気を一杯吸い込み、鳥達の声に耳を傾け、 見たことの無い生物と触れ合う、 それが貴方の心と身体を癒してくれる大自然の力だろう。

記:2003年7月

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