スペシャルティコーヒー豆の店　Akagawa

美味しいコーヒーの抽れ方

美味しいコーヒーとは？

コーヒーを飲んで、美味しいと感じるのは、もちろん＜味＞ですが、＜香り＞や＜温度＞などの他の要素にも左右されます。 また＜美味しい＞と感じるのは、自分自身の経験から判断されます。 従って＜美味しい＞と判断される材料になる、コーヒーの情報（データ）を多く持つことが、コーヒーを美味しく飲むポイントです。

コーヒーの抽出方法

ペーパードリップ、ネルドリップ、サイフォン、ウォータードリップ、パーコレーター、エスプレッソ、コーヒーメーカー、フレンチプレス。 以上のようなコーヒーの淹れ方がありますが、 一般家庭では、ほとんどが＜ペーパードリップ＞か＜コーヒーメーカー＞に集約されるのではないでしょうか。

コーヒーに適した水

美味しいコーヒーのためには、適度なミネラルバランスが大切です。 ミネラルウオーターを使う方が多くいますが、 特に硬水と言われる水の成分には、鉄やマンガンが多く含まれています。 それが飲用水には良いとされていまが、コーヒー抽出水には向いておりません。

特に鉄分は、コーヒーのタンニンと結合して風味が損なわれます。 またコーヒーの苦味は硬度の低い水には溶けにくく、硬度の高い水にはなじむ性質があります。 どのミネラルウオーターを使うか悩むよりも、水道水でも美味しいコーヒーは淹れられます。 朝一番の蛇口からの水は避け、瞬間湯沸かし器や長時間煮沸した湯は避け、 水から沸かし、二酸化炭素がいくらか残っている状態がベストです。 塩素の臭いは煮沸でかなり消えます。

蒸らしとは何か？

沸騰した熱い湯をコーヒー粉全体にムラ無くかけます。 するとコーヒー粉内部や、粉と粉の間の冷たい空気が押し出され、粉が充分膨れます。 蒸らしをするとコーヒーの粉が温められて温度が上昇し、 粉の一粒一粒の繊維が広げられて湯が浸透していき、 より効果的にコーヒーの成分を抽出できます。

ドリッパー内側の溝は何のためにあるか？

ペーパードリッパーの内側の溝を＜リブ＞と呼びます。 ドリッパーとペーパーフィルターの間に空気の通り道を作ります。 コーヒー抽出のとき、炭酸ガスや空気が押し出され、＜リブ＞を通ってドリッパーの上部から外に押し出されます。 もしリブが無いと押し出された空気は、コーヒーの粉の表面に逆流噴射して、 そこから冷たい空気が入り、充分な蒸らし効果が得られず、コーヒー液が円滑に濾過されず、 ドリッパーが目詰まりを起こす場合もあります。

ドリップ方式（ペーパー、ネルドリップ）

現在最も普及している方法で、濾過式とも言われています。 特にペーパードリップは衛生的で手軽な為、家庭で一番使われている方法です。 ペーパードリップで抽出する際に一番大事な次の２点に気配りしてください。

１．コーヒーの粉の高さを保持する

最初の注湯でコーヒーの粉は蒸らされ、表面の中央が盛り上がります。 約10秒間くらい蒸らし、次にその部分に湯をそっと乗せる感覚で、低い位置から一定の細さで、らせん状に注湯します。 注湯中は泡状の表面の高さを一定に保ち、湯が引いて粉の表面が露出しないように注意します。 粉の表面に直接抽湯すると雑味と苦味の強いコーヒーになります。

２．コーヒーの粉の外壁を崩さない

コーヒーの粉の外側とペーパーフィルターの境に出来る、コーヒーの外壁を壊さないように、 コーヒーの中心を外さないように神経を集中し、＜の＞の字を描きながら抽湯し、 勢いでコーヒーの外壁を崩さない様にします。 外壁を壊したり、ペーパーフィルターに直接抽湯すると、コクのないあっさりとしたコーヒーになります。

ドリッパーやカップを温める

抽出を開始する前に、まずドリッパー、サーバー、カップに湯を注ぎ温めてください。 夏場なら抽出後そのまま、冬場なら抽出液を少し温めてからお飲み下さい。 決して沸騰させないこと、沸騰させるとコーヒーの味は壊れ、大変不味くなります。

コーヒーメーカーの抽出方法

朝のいそがしい時間帯や、家族の多い家庭には大変便利ですが、一つ欠点があります。 それはコーヒーメーカーが、瞬間に湯を沸かしながら抽出するので、 最初から最後まで、常に沸騰に近い高温の湯がコーヒーに注がれる為に、 どうしてもしつこく苦味の多いコーヒーになりがちです。 したがってコーヒーの粉の分量に一番注意が必要です。

コーヒーの味を左右する一番大事なこと

コーヒーは薄くても、苦く濃すぎても美味しくありません。 したがって抽出する人数分に合った、コーヒーの分量を使わないと美味しくありません。 コーヒーの粉の分量の目安は、下の表を参考にし、自分の好みに合わせ粉の分量を増減し、 自分にあったコーヒーの濃度（味）を見つけて下さい。

• １人前 ： 約12〜13g メジャーカップ山盛り1杯
• ２人前 ： 約20〜22g メジャーカップ軽く2杯
• ３人前 ： 約25〜27g メジャーカップ軽く2杯半
• ４人前 ： 約30〜33g メジャーカップ軽く3杯

コーヒーの鮮度が第一

どんなにコーヒー抽出技術が上達しても、コーヒーの鮮度が良くなければ美味しくありません。 コーヒーは生鮮食品であることを常に思い出してください。 「スペシャルティコーヒー豆の店 Akagawa 」では、 コーヒーに関するどんな事でも、コーヒーマイスターの資格を持つ、店長の赤川がお答えします。 是非、お店にお越し下さい。

美味しいサイフォンコーヒーの淹れ方

当店では、喫茶コーナーでお出しするコーヒーは全てサイフォンで抽出しております。 サイフォンは他の抽出法と比べて、風味を安定して抽出することが出来る（再現性が良い）という利点があります。 以下の動画で美味しいサイフォンコーヒーの淹れ方を公開していますので、是非ご覧下さい。

サイフォンコーヒーの淹れ方

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